2007年9月27日(木)
夜に思うこと

一人暮らしを始めて、何か足りないと思っていました。


「何だか、静かすぎる?」


…いや、一人だし当り前なんですが。

それで、気づいたんです。うん、ピアノの音がしないんだと。

私の実家はとても煩い家です。
母はピアノの講師なので、家では常にピアノの音が響いていました。
姉弟も皆幼稚園〜高校とずっと弾いていたので、毎日家のピアノはフル稼働状態。
そういう訳で、私にとってとても身近な音なのです。

夜想曲、別れの曲、黒鍵、幻想即興曲。
母はショパンのメジャーな辺りが好きな人で、私もかなり影響を受けています。
地元ではコンサートも多く、たまに付き合いがあったり。


…しかし。


好きかと聞かれると正直そこまで好きではないです。
そんなに厳しい指導ではなかったのですが、とにかく泣きながら弾いていた記憶しかない。


指送りが我流過ぎて、怒られては泣き…。

当時の手では足りない指の長さに泣き…。

練習回数をごまかしたのがバレて泣き…。(←これは私が悪い)


「何で他の子はみんな遊んでるのに、うちはあかんのん?」

という直訴状を渡したこともありましたが、クーデターは失敗。(当時小2くらい)
音楽室に入ると必ず弾き出す子が居ますが、その逆で近寄らなかった中学時代。


最低ラインのソナチネを終わらせた後、高校では部活を理由に逃げ回っていました。
とは言えクタクタになって帰ってきても、いつも誰か弾いている訳です。
そこでいつの間にか寝てしまって、晩御飯に起きる。


でも、今は帰っても誰も居ない。

思う訳です。もしかしたら好きだったのかもしれない…と。



友達以上恋人未満な関係とはこのことでしょうか。
ちょっとホームシックになる十五夜の夜なのでした。



                                  イシダ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送